【DIY】やらないと捕まる?自動車12ヵ月点検

カーライフ

(本記事は事実を基にしていますが、実施は自己責任でお願いいたします)

自動車の点検と言うと『車検の時に受けるもの』と考えている方が殆どだと思います。通常、車検は2年ごとですので、それと同時期に行う点検は24ヵ月点検となります。俗に言う法定24ヵ月点検ですね。法定と言われるくらいですから、当然法律で実施が義務付けられているものです。道路運送車両法や自動車点検基準で決められていますので、気になる方は見て下さい。そして、これと同時に実施が義務付けられている点検として、日常点検と12ヵ月点検があります。どちらも、車を運転するなら点検しなければいけないんです!とは言え、罰則はありませんが。。。特に12ヵ月点検をディーラーで実施すると10,000円程かかるのが普通であるため敬遠される傾向があります。なら、DIYでやってしまいましょう!

12ヵ月点検項目

(下の表で赤字の部分の作業を下記で説明します。)

 方法備考テスター屋補完
エンジンルーム点検パワーステアリングベルトの緩み、損傷目視
作業
  
点火装置スパークプラグの状態作業
目視
白金・イリジウムは省略可 
点火時期作業最近の車は点検できない排気濃度測定
ディストリビュータキャップの状態作業最近の車はディストリビュータ自体が無い 
バッテリターミナル部の緩み・損傷目視  
エンジン排気ガスの色目視 排気濃度測定
CO、HCの濃度測定 排気濃度測定
エアクリーナーエレメントの汚れ、詰まり損傷作業  
冷却装置ファンベルトの緩み・損傷作業
目視
  
冷却水の漏れ目視  
室内点検ブレーキペダル遊び測定  
踏み込んだときの床板との隙間測定  
ブレーキの利き具合 ブレーキ測定
パーキングブレーキレバー(ペダル)引きしろ(踏みしろ)測定  
パーキングブレーキの効き具合 ブレーキ測定
クラッチペダル遊び測定AT車は省略 
切れた時の床板とのすき間測定AT車は省略 
足廻り点検ディスクブレーキディスクとパットとのすき間作業  
ブレーキパッドの摩耗目視  
ドラムブレーキドラムとライニングとのすき間作業
目視
 ブレーキ測定
ブレーキシューの摺動部分、ライニングの摩耗作業
目視
 ブレーキ測定
ホイールタイヤの空気圧目視  
タイヤの亀裂、損傷目視  
タイヤの溝の深さ、異常摩耗目視  
ナット、ボルトの緩み作業  
ブレーキのマスタシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクシリンダマスタシリンダの液漏れ目視ブレーキオイル量も判断の補助になるブレーキ測定
ホイールシリンダの液漏れ目視ブレーキオイル量も判断の補助になる 
ディスクキャリパの液漏れ目視ブレーキオイル量も判断の補助になる 
下廻り点検トランスミッション、トランスファオイル漏れ目視  
オイルの量目視  
プロペラシャフト、ドライブシャフト連結部の緩み作業  
エンジンオイル漏れ目視  
ブレーキホース、パイプ漏れ、損傷、取り付け状態目視  
エキゾーストパイプ、マフラ取り付けの緩み、損傷、腐食作業
目視
  
遮熱板の取り付けの緩み、損傷、腐食作業
目視
  

初心者が戸惑う個所の点検方法詳細

点火装置

スパークプラグの状態

スパークプラグを外して、スパーク部分を確認します。焼けているのは問題ありませんが、黒い煤が溜まっているようなら異常です。出来れば新品に交換した方が良いですが、最低でも清掃しましょう。

点火時期

ディストリビュータが無い車が増えており、基本的に調整できません。タイミングライトで確認もできますが、点火時期に異常があれば馬力が出なかったり回転数が上がらなかったりするようです。普通に使えてれば大丈夫です。

ディストリビュータキャップの状態

上述のように、ディストリビュータ自体が無い車が増えています。確認して無ければ省略して良いでしょう。

エンジン

排気ガスの色

黒煙が出ていないか目視で確認します。テスター屋で排気ガス測定で補完すると良いです。

CO、HCの濃度

測定器が無いと測定できません。ハンディの測定器もありますが、個人で買うことは無いと思います。テスター屋等で測定してもらいましょう。

ドラムブレーキ

ドラムとライニングとのすき間

点検孔がある場合はそこから点検できます。ない場合は、ドラムを外して確認します。難易度が高い作業です。筆者の車は後輪なので(普通?)、ブレーキの機能(ブレーキ測定)と異音の有無で補完しています。くれぐれも自己責任で!

ブレーキ・シューの摺動部分、ライニングの摩耗

上記と同じく、ドラムを外して確認します。筆者はブレーキの機能(ブレーキ測定)と異音の有無で補完していますが(自己責任で!、カスが溜まるのでたまには外して確認しましょう。

プロペラシャフト、ドライブシャフト

連結部の緩み

車体を持ち上げ、下側から確認します。シャフトの連結部にはブーツと呼ばれるカバーが装着されているので、これを外して連結部のボルトの緩みを確認します。難易度が高い作業になります。12ヵ月点検では、異音の有無で補完しましょう(自己責任で!)。ただし、あくまでも代替策なので少しでも異常があればすぐに整備工場で見てもらいましょう

エキゾーストパイプ、マフラ

取付けの緩み、損傷、腐食

上記と同様に、車体を持ち上げ、下側から確認します。取付け部は増し締めすべきですが、腐食しやすい部分の為増し締めしない方が良い場合が多いです。軽く叩いてずれないようなら大丈夫でしょう。目視で確認できる範囲で損傷、腐食を確認します。異常がある場合、大抵は排気音が大きくなるので判断の補完とすると良いでしょう。

遮熱板の取付けの緩み、損傷、腐食

上記と同様に、車体を持ち上げ、下側から確認します。取付け部は増し締めすべきですが、腐食しやすい部分の為増し締めしない方が良い場合が多いです。軽く叩いてずれないようなら大丈夫でしょう。目視で確認できる範囲で損傷、腐食を確認します。意外と重要な部品なので、外れてしまうと危険です。とは言え、外れなければ大丈夫です。

簡単に確認できる部分の作業は今回紹介していませんが、ここを見てくれている方の殆どは問題なく作業出来る方だと思います。紹介した部分は、初級者が点検をあきらめるところでしょう。実際のところ、24ヵ月点検しかしていない車が殆どでしょうから、12ヵ月点検をやっているだけで故障の早期発見に繋がると思います。素人が完全に点検できるわけではないですが、テスター屋での測定等を利用して点検してみてはいかがでしょうか。

小ネタ

  • 点検簿の記入方法は、メンテナンスノートに書いてあるので参考にしましょう。
  • 日常点検項目も同時に確認しましょう。
  • 車の下側に入る場合は、十分に安全を確保しましょう。
  • 12ヵ月にあまりこだわらず、天気や季節の良い時にやりましょう。

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