軽トラハウスを作ろう1 設計編

軽トラハウス

(※本記事は事実を基にしていますが実施は自己責任でお願いします)

DIYにて軽トラハウス(モバイルハウス)を作っています。

木工についてはあまり得意ではないのですが、それでもDIYで作る事ができましたよ。

ここでは、まず「どんな軽トラハウスにしたいのか?」を制限事項と照らし合わせながら設計していくことを紹介しますよ~

軽トラハウスのサイズや重量制限は?

軽トラの荷台のサイズ

現状、軽トラを新規に製造しているのはスズキとダイハツのみです。

荷台のサイズはほぼ同じなのでここではスズキのキャリィの場合を例に挙げてみます。

スズキ キャリイの荷台サイズの図
スズキHPよりキャプチャ

軽トラにはタイプがいくつかあるのですが、一般的でかつ荷台が最も大きいのが上の写真のタイプです。

軽トラハウスが長方形だとすると荷台にピッタリと乗せる場合には、幅1410mm×長さ1940mmが最大サイズになりますね。

一方、高さについては道路交通法の制限で2.5m以下に制限されます

キャリィの場合には荷台の高さが650mmなので、軽トラハウスの最大高さは1850mmとなりますね。

でも実はもっと軽トラハウスは大きくも出来ます。

道路交通法では荷物の長さの制限は車体の長さの2/10まではみ出させることがOKです(令和4年5月から制限が緩和されています)。

同様に幅についても車体の幅の2/10(左右1/10ずつ)まではみ出てOKです。

軽トラの車体は幅1475mm×長さ3395mmなので、幅は295mm長さは679mmまではみ出させる状態が最大サイズとなります。

更に運転席の上部にも空間が確保できるので、このエリアも使うことができますよ。

つまり理論上は、幅1705mm×長さ2619(+運転席上部分)×高さ1850mmが軽トラハウスの最大サイズになります

重量の制限は350kgですが。。。

軽トラの最大積載量は350kgと決まっています(たぶん昔は違うよ)。

軽トラハウス+その他積載物で350kgなので、軽トラハウスが350kgまでOKではありませんよ

何を乗せるかによって違いは出てきますが、ハウス本体の重量をだいたい200kgくらいにおさめないと日用品などほとんど載せられないなんてことになってしまいますね。

設計のポイント

荷台からはみ出させる方がいいのか?

当然ですが室内の快適性を求めるなら荷台からはみ出させて出来るだけ室内を大きく確保する方が良いですよね。

ただしその場合には次のデメリットがあります。

  • 高い剛性が求められる
  • 加工が複雑になる
  • 重量が重くなる
  • 風の抵抗が増える
  • 車体との接続強度が更に必要

室内が大きくなる分安全性などが低下する傾向があるので、自分の技術力などや使用する材料と相談して決めることが必要ですね。

寿命はどれくらいを目指す?使う材料を選定

特に外壁と屋根の寿命が軽トラハウスには関係してきます。

また、軽トラハウスをDIYで作る場合に選べる材質は限られますので一般的に使える材料とすれば下記のもものだと思います。

材質推定寿命
木材2~3年
トタン7~10年
ポリカーボネート7~10年
アルミ長期

こう見るとアルミが良いのがわかりますが、アルミの場合には非常にコストがかかってしまいます。

また、トタンは安価で耐久性もあり良いのですが、加工に専門知識が必要ですね。

自分の場合には、木材を主材としてポリカ(ポリカーボネート)の波板を使うことにしましたよ。

骨組み(柱)は何にするのか?

軽トラハウスはそもそも100~200kgくらいしか重量がないので柱自体が不要なのかもしれませんが、ここでは柱を立てる前提で考えますね。

一軒家を建てる場合には木造・鉄骨・コンクリートがありますが、軽トラハウスの場合にはコンクリートは重量制限のため選択できません。

同様に重量鉄骨も選択できないので、軽量鉄骨か木造の構造になります。

つまり選択肢としては、木かアルミになりますね

▼ 自分が木材で作った場合の費用 ▼

(記事作成中)

軽トラとの接続方法

軽トラハウスを軽トラに載せて運ぶのですから、しっかりと固定する必要があります

この固定には、軽トラ側のフックを利用して固定するのが簡単で安全です。

軽トラハウス全体をロープで固定してしまうのも方法の一つなんですが、屋根の加工に制限が出てきます。

自分は軽トラハウスに金具をつけてラッシングベルトで固定する方法を考えましたね。

車検時の積み下ろしをどうするか

軽トラハウスはあくまでも「荷物」の扱いになるので、軽トラの車検時には荷台にハウスを乗せたままで車検を受ける事ができません

そのため、車検時には積み下ろす事が必要になります。

繰り返しになりますが、軽トラハウスの重量は100~200kg程度になりますから力のある男性が4人集まれば何とか下せるかもしれません。

でも危ないですから、やっぱりジャッキなどを上手く使える構造にしたり分割できるような構造にしておく事が現実的ですよね。

作製の制限等を確認したら設計図へ

上記の条件を考慮して、自分は木造で作る事にしました。

その初期の骨組みの設計図(?)はこちらです。

設計のメモ書き1

基本的にメモ書きですが、これでも充分に作成できちゃいます

今回の軽トラハウスはパーツ毎に分割できるようにするので、床面・側面・天井のパーツをどのような骨組みにするか考えていきました。

設計のメモ書き2

最後に、これを木材ごとの加工へ展開すれば完了です。

設計のメモ書き3

笑ってしまいそうなくらい雑に書いてあるメモ書きですが、これで実際に骨組みを作ってますよ。

軽トラハウスの骨組みを組んだ写真

次はこの骨組みをどうやって作るのか紹介しますね~

▼ 骨組みを作成した記事はこちら ▼

コメント

タイトルとURLをコピーしました