(本記事は事実を基にしていますが、実施は自己責任でお願いします)
前回、合併浄化槽用ポンプのオーバーホールについて、カバープレートを外す作業までを紹介しました。
ここまでは、特別難しい作業はありませんでしたので、スムーズに作業が進みました。
今回は、いよいよチャンバーブロック(ダイヤフラム部分含め)の交換を行っていきます。
ここは、少しコツが必要な作業になりますが紹介していきます。
オーバーホールの方法②
ケーシングブロックを外す
(良い写真が無くてすいません。。。)
ケーシングブロックは左右2か所あります。
共に4か所ずつネジ止めされています。
ネジを全て外して両側のケーシングブロックを外します。
片側のナット及び平ワッシャーを外しダイヤフラムを外す
ケーシングブロックには小さなパッキン(ケーシングパッキン)が付いているので、新品があるなら廃棄します。
ケーシングブロックも消耗品なので、新品があるなら廃棄します。
左右どちらかのダイヤフラムの中央にあるナット及び平ワッシャーを外し、ダイヤフラムも抜きとります。
残りのダイヤフラム側からダイヤフラムごとロッドを引き抜く
ロッドは強力な磁石で出来ています。
力とコツが必要なので気を付けて作業しましょう。
ロッドが引き抜けたらロッドとダイヤフラムを外します。パッキンも新品があれば外して廃棄します。
ここまでで、ポンプの分解は完了です。清掃出来る部分は清掃しておきましょう。
新しいダイヤフラムをロッドに取り付けて本体に装着する
磁石を取り扱うので、思うように差し込めません。
力を上手にかけて差し込んでいきましょう。
ロッドの反対側にダイヤフラムを装着する
位置決め板をロッド部に入れる
位置決め板(メンテナンスキットに付属)4枚を利用してロッドが中央に配置されるようにします。
ケーシングブロックを取り付ける
ケーシングブロックにケーシングパッキンを取り付けて、ロッドが中央になるように気をつけながら、ケーシングブロックを取り付けていきます。
カバープレートを取り付ける
カバープレートパッキンを取り付けて、保護スイッチの配線を復帰させます。
配線をつぶさないようにしてカバープレートを閉めます。
カバープレートを閉めたら、4か所のネジを締めて固定します。
試運転する
この状態で試運転を行います。
なお、本来は全てのカバーを装着してから試運転するべきです。くれぐれも自己責任で実施して下さい。
筆者はカバーの脱着がめんどくさいのでここで試運転しました。
試運転で問題がある場合は、改めて分解して原因を解消しましょう。
また、試運転で問題が無くても再度分解してロッドが中央に配置されているか確認した方がより安心です。
残りのパッキン・フィルター・カバーを取り付ける
オーバーホールした結果
オーバーホールの作業について、かかった時間は約2.5時間でした。
筆者は、1回の作業でロッドがうまく中心に収まらなかったので、再度分解しました。
慣れた方なら、2時間以下で出来るものと思われます。
また、筆者が風量計や騒音計を持っていないので風量等を数値化できないのですが、手に当たる風の感覚では風量が上がってるようでした。
併せて、騒音についてもされたようでした。
また、古い(交換した)ダイヤフラムは次の写真の状態でした。
見た目ではまだまだ使えそうな感じですが、少しでも亀裂が入ると機能が著しく低下するので廃棄しました。。。
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小ネタ
- ダイヤフラムポンプは消耗品を交換すれば長く使えます
- 浄化槽から臭いが出る場合は、風量不足が原因の時が多いです
- ロッドが中央に設置できていないと寿命が低下するそうです
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