(本記事は事実を基にしていますが、実施は自己責任でお願いします)
最近は、あまりブレーキフルード(一般的にはオイル)を交換する必要が無くなっているようですね。
筆者も以前は車検の度に交換していましたが、最近では問題が発生するまで交換していません。
とは言え、安全性を考えると定期的に交換した方が良いです。
特に、ブレーキを酷使した場合、発生した熱からブレーキフルードが劣化してしまう事があります。
この状況では、ブレーキフルード内に気体が入ったようになり、ブレーキ圧が上がらない現象(べーパーロック)が発生し易くなります。
これを抑制するにはブレーキフルード交換が欠かせません。
今回は、このブレーキフルード交換について紹介していきたいと思います。
なお、作業に自信が無い方は業者に頼みましょうね。
▼ ブレーキパッド交換の記事はこちら ▼
ブレーキフルードとは
一般的にはブレーキオイルと言いますが、オイル(油)ではない為ブレーキフルードが正しいです。
運転席でブレーキを踏んだ際の力をブレーキ部に伝える役割を担っています。
規格が数種類あり、DOT3などと表記されています。
大抵はDOT3かDOT4ですがご自身の車の取扱説明書でご確認ください。
▼ ブレーキオイルの例 ▼
ブレーキフルード交換に用意するもの
- スパナ
- ジャッキ
- 十字レンチ
- ペットボトル
- ホース(透明推奨)
- ドリル(あれば)
- ブレーキフルード
![hiropin](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2021/01/1610839823497.jpg)
ペットボトルとホースはブレーキフルードの排出容器として使うよ。
つくり方は次に紹介するね。
▼ 十字レンチがあると作業が楽だよ ▼
フルード排出容器の作成
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2019/02/ae2817538a39ffb5bfc58ab288b07710-300x177.gif)
ペットボトルのキャップに、ホースを差し込む穴と空気穴を空けます。
キャップに穴を空けた方が取り扱いが楽ですが、穴が空けられなければキャップ無しで直接ホースを入れても作業することは出来ます。
この場合は、容器が倒れないような対応が必要です。
なお、本記事の絵ではホースの色が黒ですが、透明の方が作業がし易いと思います。
なお、作成するのが面倒な方は購入する事も出来ますよ。
▼ 作るのが面倒な方は購入することもできます ▼
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ブレーキフルードの交換
リザーバータンクの液量を確認する
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2019/02/IMG_20190219_112903-300x225.jpg)
ボンネットを開けて上記写真のようなタンクを探し、液量を確認します。
古い液を吸い出せる場合はタンク内のフルード液を吸い出して、新しいフルード液を追加すると良いです。
ジャッキアップしタイヤを外す
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2018/12/275be457afa1cc18603818df5ee852cd-300x186.gif)
可能であれば、4輪全てのタイヤを外します。
1輪ずつ実施しても出来ますが、時間はかかります。ジャッキが外れた時を考えて、ウマをかけるか外したタイヤを車の下側に置いておきましょう。
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2021/03/IMG_20210325_105143606.jpg)
ブレーキハウスの排出プラグにホースを差し込む
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2019/02/85317f1c44979c5b377d7a5854deb9e8-300x177.gif)
リザーバータンクから遠い車輪から作業していきます。
ブレーキ部分にある突起部分にホースを繋ぎます。
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210325_105149191-1.jpg)
一人で作業する場合はインシュロック等で留めると安定します。
ホースをつないだら、プラグをスパナで少し緩めておきます。
なお、この作業は1輪ずつ行います。
ブレーキペダルを踏みオイルを押し出す
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2019/02/d6089ef1e46d25b47a64847979904988-300x177.gif)
ブレーキペダルを踏むと、先ほど緩めたプラグよりフルードが排出されます。
リザーバータンクを空にしてはいけません。
液量とブレーキペダルを踏む回数の関係を把握しておくと作業がスムーズです。
リザーバータンクのフルードが減ったら液を足しましょう。
排出フルードの色を確認
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2019/02/IMG_20210325_120533049.jpg)
新品のフルードはほぼ無色です。
排出する液の色が薄くなるまで作業を続けます。
くれぐれも、リザーバータンクを空にしないように注意しましょう。
プラグを締めてホースを外す
排出されるフルードの液が綺麗になったら、プラグをスパナで絞めてホースを外します。
作業が終わったら次の車輪へ
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210325_144748065.jpg)
同様の作業を他の車輪でも実施していきます。
ここでも、リザーバータンクから遠い車輪から実施していきましょう。
1輪ずつ作業する場合は、タイヤを元に戻していきましょう。
タイヤを取り付けジャッキを下す
全ての車輪のフルードの交換が終わったら、タイヤを基に戻します。
作業の完了を確認する
![](https://hiropin.net/wp-content/uploads/2021/05/IMG_20210504_103820285_1.jpg)
ブレーキは非常に重要な部品です。
排出プラグが一つでも緩んでいたらブレーキが利かなくなります。
作業が終わったら、エンジンをかけて、液漏れしていないか確認しましょう。
その後、その場でブレーキを踏んでみましょう。
しっかり踏み込めれば大丈夫です。
始めはくれぐれも低速で走行して確認しましょう。
もし、走行してブレーキが利かない時は、サイドブレーキをかけて下さいね(こんな事あってはいけませんが・・・)。
- 排出プラグから液漏れしていないか
- リザーバータンクの液量は適正か
- ブレーキペダルが踏み込めるか
小ネタ
- ブレーキは命に係わる装置です。作業に不安がある方は業者に任せましょう
- ブレーキフルード液の必要量は想像よりも少ないです
- 筆者は一人で作業した事がありますが結構忙しいです
- 自信がある方は、ついでにパッキン等のオーバーホールを併せて行うと良いです
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